ロングロンググッドバイ

はじまりの朝に一つホコリにまみれたギター

スタンドバイミー映画のような別れにはなれなかったな。

 

小指で交わした約束も、「またね。」って言った言葉も。

今となってはどうしようもなく 情けない歌になるのさ。

 

小さいカバン一つ。タバコと小銭を持って

歌うたいは旅に出よう。僕と君の別れの旅。

 

始発列車が間もなくこの街から発つ。

さよならのかわりに

汽笛を鳴らし流れてく風景と記憶。

さらば、もう会えない人。

 

ロングロンググッドバイ

悲しみなんていつの日も

忘れた頃にやってきて 涙を流させるから。

ロングロンググッドバイ

僕のことなんて忘れておくれ。

愛してくれて、嫌ってくれて

本当にありがとう。

愛しい人。

 

降り出す雨に記憶も流せられたらな。

君と出会わなかったなら。

こんな歌も目眩しにして消してくれ。

もう終わりにしてくれ。

 

ロングロンググッドバイ

歌はやがて誰かのものになり

愛されて、捨てられて、また誰かを愛していく。

ロングロンググッドバイ

音が流れて消えていく刹那。

僕らの記憶もこうして忘れていくのだろうな。

 

ロングロンググッドバイ

さよなら 忘れていく恋人。

もう二度と会えないけれど どうぞ僕を忘れてね。

ロングロンググッドバイ

歌うたいはやがて気付くだろう

この歌に何も意味がないこと、ここに歌がないことも・・・。

 

「ロングロンググッドバイ」

私は花

夜の街に消える、ゆっくり歩を進めた

さよなら。描いていた夢、少しの理想。

 

東京に吞まれて、私はただの売女。

震える身体を包み込むビル風が冷たい。

 

もう一度、生まれ変われるなら。

ささやかな幸せ。・・・それに触れたい。

 

泣いて泣いて泣き疲れても。

願いは叶うはずもなく。

咲いて咲いて汚れた花よ。

夜に溶けてく、愛も私も。

 

壊れていく。私の心の音。

浴槽と刃物に赤い花が咲いた。

 

ゆっくり沈んだ水の中、私を呼んだ

「おかえり」と微笑んでいる母の声。

 

ごめんね。私、独りが怖い。

今の私綺麗かな。

神様、私の願い叶えてよ。

・・・幸せが欲しい。

 

 

泣いて泣いて泣き疲れても。

願いは叶うはずなく。

咲いて咲いて汚れた花よ。

夢に溶けてく、私は花。

人間失格

「産まれてきてごめんなさい」と

彼女は自らの命を絶つ。

その醜くも儚げな17の少女は

手首につけた無数の線と

自らにつけた悲観の名を

全うすべく 今日をもって

死ぬことを決めました。

 

机に飾られていた花瓶と

「死ね」と書かれた私のノート

写真撮られて笑われ続けたSNS

壁に打ち付けられた頭に

少し流れた血が痛い。

「早く死ねよ。気持ち悪い」と

告げたあの娘。

 

教室の片隅に差し込む光が私を包んで

アザだらけの痛む身体を起こし、

窓を開けて 笑顔で死を選んだ。

 

酩酊!

神様 最後に私を笑顔にしてくれて

ありがとう。

私を嘲笑った奴らの悲鳴が鼓膜を揺らした。

 

パッパラッパ

一生拭えない記憶を。

 

神様 私、幸せだよ。

死なせてくれてありがとう。

 

明日は雨模様。

 

「どうしてあの子が死ぬの」

涙を流すクラスメイト

「あいつの分も生きよう」

私を犯した先生

「相談してほしかった」

「なにも私はしてやれなかった」

「辛いよ 私、友達だったから」

 

次は私から

「お前らが死ねよ」

 

私の机に飾られた花瓶に生けられた白い花

私にとっては日常

どうして涙なんか流せるの?

 

意識がいつの間にか消え、

弾け飛んだ私の頭。

流れる血と目と脳と笑った私の顔に

叫んだ教室。

こうなることが望みだろ?

こうなってほしかったんだろ?

笑え、笑え、笑え。

お前らの願いを叶えてやったんだよ。

 

「助けてよ」

 

酩酊!

神様 最後に私を笑顔にしてくれて

ありがとう。

私を嘲笑った奴らの悲鳴が鼓膜を揺らした。

 

パッパラッパ

一生拭えない記憶を。

 

神様 私、幸せだよ。

死なせてくれてありがとう。

 

 

明日晴れるかな

 

革命前夜

決して売れない弾き語り配信者

まばらなリスナーの中で歌を歌っている

頭の中で反復する

「俺は天才」だと

自称 決して安くはない歌を作っている

 

対バンのあいつは今日もカッコよかったな

だけで終わるような歌うたいにはなりたくはない

いつだってどこだって誰かの心臓を本気で突き刺すような人に

俺はなりたい

 

ロンドンぼうやが一番スゲェって?

オレくんやてらの歌で泣けるって?

ちょっと待ってくれその中にいる俺の存在を

亡き者にしないでくれ。俺はここにいる。

 

壊れても弾き続けてるこの黒いギターと

笑われても歌い続けてるこの喉と。

不安で眠れなかった一人の夜も

全てが俺の歌で、全てが君の歌。

 

「何者にもなれずにいる」

 

恥の多い生涯を送ったこの俺でも

誰かの心に言葉のナイフ突き刺せるかな

何者にもなれなかったこの俺でも

誰かの心を抉るメロディを歌えるかな

 

革命起こす幕開けの夜

 

大手にはアクティブでは敵わないし、

ただただ汚い声で叫ぶだけの愚か者。

恐怖や不安や嫉妬や泣き言を

全て詰め込んで本日も歌います。

 

今日は来てくれてどうもありがとうね

コメントやファンポチよろしくね

スプーンありがとう にやけた笑い声

命かけて歌おうぜ 全音楽家たちよ。

 

「何者にもなれずにいる」

 

いつまで経っても進化はない。

いつまでここにいるつもりだ。

 

「何者にもなれずにいる」

 

恥の多い生涯を送ったこの俺でも

誰かの心に言葉のナイフ突き刺せるかな

何者にもなれなかったこの俺でも

誰かの心を抉るメロディを歌えるかな

 

恥の多い生涯を送ったこの俺でも・・・。

 

革命起こす幕開けの夜

革命起こす幕開けの夜

SPOONというアプリを去年インストールした

最初は聞き専としてのつもりだった。

少女ちゃんって子の枠に入った。

「いくらくん面白いから絶対に枠やった方がいいよ!!」なぁんて言われて、

枠をやってみた。

少女ちゃんの彼氏のそーだあめくんも俺を気に入ってくれた。

 

アクティヴ2

その中でアホみたいに偏見ばかり話していた

こういう男は〜とか、こういう女は〜とか。ずっと。

ずっと言われた

「何でこんな面白いのに伸びないんだろ」って。

俺が一番知りたかった。

 

声がよくないことなんてすぐわかった。

 

歌を歌ったりした。

ギターを弾いてみた。

音楽してることは話していた。

全く知らんリスナーから

「back number、コレサワ、シャルル歌ってください」

「マイヘア歌えますか?」

言われ続けた。

 

自分の曲を披露すると1音だけでアクティヴが減った。

その度に俺才能ないのかなって思った。

人様の曲しか褒められないのかって思った。

 

他の弾き語り主をみた。

誰も俺なんか知らない。

コピーで盛り上がってた

は?って思った。

 

てめぇの曲で勝負できないで、他人様の曲でドヤ顔すんなよって思った。

でも、それが需要があった。

 

無名の俺は誰からも認められず、見つけられず

少数。本当に少数の人間だけが俺の曲で泣いてくれた。

もうそれだけでもいいなって思った。

 

でも、あるリスナーに言われた

「絶対伸びる。あなたの歌は伸びなきゃいけない。絶対。」と。

 

その言葉を嘘にさせたくなかった

 

大阪に住む同志

てらに会った。

運命の出会いだった。

同い年の天才。酔っ払い。

ドキドキした。そいつはオリジナルを何曲も歌い上げた。

 

最弱と言う2人だけのライブを企画した。

こいつしかいねぇって思った。

 

その日のその時間。

無名の俺とてらは帯を取り続けた。

忘れないよ。

 

よかったねつって。二人で笑いあった。

 

それから少しづつ人が増えた。

毎回来てくれる人も増えた。

 

知らん人の枠に行くと

「弾き語りの!」って言われるようになった。

 

オリジナルをリクエストされるようになった。

 

オレくんと知り合った。

俺は彼が苦手だった。妬みだ。どう考えても。

だから、全て正直に彼に話した。

彼も同じ妬みを俺に持っていた。

なら、早いねつって。仲良くなるスピード早いねって。

お互いを認めた。

 

無名の俺でもロンドンぼうやくんの名前は知っていた。

「ロンくんはうまい」と俺の枠に来る人が言っていた。

だから、彼が俺を知らないのをいいことに

「おい!ロンドン!!!今にみてろ!!マジで!!!」と遠吠えをしていた。

 

そんな彼と2019.02.24

2マンをする。

やっと。やっとここまで来た。

俺が弾き語りでオリジナルを歌ってる人間だって。

やっとみんなに知ってもらえた。

 

俺より後に配信を始めた人間が余裕で1000ファンを超える中

俺はずっと底辺で叫んだ。

 

なぁ。やっとここだぞ。俺。

インターネット狭い世界でなにやってんの?って未だに言うやつが

仮に居るとしたら。

 

リアルとネットの間を意識しすぎだ。

リアルもネットも関係ない。客がいたら俺は、ロンドンぼうやは、

てらは、オレは歌うだけだ。

いつまでリアルだの。ネットだの。そんなこと言ってんだ。

 

インターネットでマジの音楽ができる時代に

置いていかれてるのは、愚痴ってるやつらだけだ。

 

だから、狭い広い関係なくだ。

革命が起こる前夜を。

 

どうか、あなたの耳で目で確認しに来て欲しい。

革命前夜

あなたの来場しか待っていない。

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BIRTHDAY

BIRTHDAY SONGを歌うよ君に

死んだ血まみれの君に

死んだことの誕生、死んだことの喜び

 

BIRTHDAY SONGを歌うよ君に

死後1日目の君に

ようこそ!THIS IS HELLに!

泣くのはもうやめてくれよ

 

ウーピーゴールドバーグも驚く

ゾンビたちが歌う賛美歌さ

今夜はとてもいい気分なのさ

 

「死んでくれてありがとう」

 

HAPPY BIRTHDAY TO YOU

生きていたことなんて、死んでからに比べりゃナンセンス

HAPPY BIRTHDAY TO YOU

天使にもなれないなら悪魔になって笑っちまえ・・・ハハハ!!

 

HAPPY BIRTHDAY TO YOU

 

BIRTHDAY SONGを歌うよ君に

 どうしてそんなに泣くんだい?

何がそんなに悲しいんだい?

笑っておくれよベイビー

 

BIRTHDAY SONGを歌うよ君に

陽気に暮らそう共に

スーサイドした身体に

バースデーケーキを食べよう

 

■■■■■■■■■■■■が踊る

中指立てたまんまのディナー

ようこそ君を歓迎するよ

 

「死んでくれてありがとう」

 

HAPPY BIRTHDAY TO YOU

生きていたことなんて、死んでからに比べりゃナンセンス

HAPPY BIRTHDAY TO YOU

天使にもなれないなら悪魔になって笑っちまえ・・・!!

 

悪魔と踊ろう!

遺言

夢のような懐かしい日々。もう戻れないや。

一瞬でいい 世界を止めて 私の息が止まる前に。

散文詩のような言葉をどうか聞いてほしい。

美しい人、笑っておくれ

「ああ、なんて素晴らしい人生だったろう!」

 

世界の終わり、涙の雨はいつ止むんだろう。

私は誰かの傍で少し、少しでいいのさ。

必要とされたいただそれだけだ。

ああ!なんて素敵な閉幕なんだろう!

頭の中でならすよ I LOVE YOU

最後に私が言えるのはきっと、これだけなんだ

これしかないんだ。

 

これでいいのだ。

これがいいのだ。

 

少し遠い場所へ行くのは心細いな

だけど、いつかまた会える日が来る気がして私はならないのだ。

あなたの顔も、あなたの癖も、あなたの心も。

全てが私のたった一つの人生における記憶になるのだ。

 

私の生涯が散り散りになっても構わないから

あなたを守らせて。

これが私の私たちだけのロマンチックな最後の正義。

 

美しい人、儚い人生に水をくれた人。

泣かないでおくれ。

さよなら、ダーリン。ありがとう、ダーリン。

 

「私は今日で人間をやめた」

 

いつか来てしまう最後の別れ。

まるでコメディーショーのように死にたい。

もしも、あなたが傍にいるのならどうか最後は笑ってほしい。

 

ああ!なんて素敵な閉幕なんだろう!

頭の中でならすよ I LOVE YOU

最後に私が言えるのはきっと、これだけなんだ

これしかないんだ。

 

これでいいのだ。

これがいいのだ。