bakemono

 

「人は一人では生きていけない」と言った人間はきっと恵まれて

本当の孤独を知る由も無い。そうだろ?

死んだ後に評価される画家も恵まれていることすら知らず

死んだ後にも何も変わらない人もいる。

 

多数が少数を殺す時代に一体僕は何を残せるの?

「こんなちっぽけな声とメロディじゃダメかな?」

コピーがオリジナルを殺す時代に僕は何を伝えようというの?

笑われ続けた人生に幸あれ。

 

ノック

僕の心を誰かが叩いて、その扉の鍵を僕は今も無くしてる。

ノック

それでも誰かが心叩いてる。

「今はそっと一人にさせてくれないか?」

 

泣いたって 笑ったって 怒ったって誰も気づきやしない。

それで何かを伝えても。

馬鹿だって クソだって それすらも声は聞こえない。

「誰か僕に名前を」

 

想像を創造していくだけで世界はきっと違って見えて

その感動や共有を誰かとしたいだけ。

 

好きで描いてる

好きで歌ってる

好きで誰かを罵倒 傷つける

 

「好きが溢れた時代にようこそ」

 

ノック

未だに心を叩く誰かを僕は今も受け入れることができない。

ノック

独りよがりのこの歌さえも、きっと独りよがりの歌で終わるんだろう。

 

誰も彼も気付かない生み出したモノたちは捨てられ殺されていく

どうか、どうかあなたは忘れないでおくれ。

こんな歌があったことを。

 

泣いたって 笑ったって 怒ったって誰も気づきやしない。

それで何かを伝えても。

馬鹿だって クソだって それすらも声は聞こえない。

「誰か僕に名前を」

 

・・・名前を。